株式会社MIYAVI

皆様への奉仕の精神で

EVの未来と将来性はどうでしょうか?

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はじめに

皆様こんにちは、今回は以前取り上げた「EV」の未来と将来性について深く考えてみたいと思います。EVと世間では取り沙汰されていますが将来性について、またはどの程度の規模まで広がっていくんでしょうか?前回の記事はこちらから⬇

 

kuborichan.hatenablog.com

 

 

EVの将来性

結論から申し上げるとEVの将来性は大アリです。菅前首相は2050年までにカーボンニュートラルの実現を掲げ、その過程における2035年までに新車販売をすべて電動車にすると演説していました。

 

政府もEVを含む電動車に対して本腰を入れはじめました。実際に、EVを購入して政府から出る補助金の額は最大80万円も出ます。また地方自治体からも拠出される場合もあり、東京都などでは45万円ほど補助金が出ます。

 

一般的なガソリン車を買うよりもお得なケースもあり、それだけEVを普及させようという意気込みがありますね。

また保険料や車検代、ガソリン代と充電費用などの維持費で比較してみてもEV車のほうが年間数万円お得のようです。

EVとガソリン車の維持コストを表したグラフ

EVの普及

さて、EVは日本にはどのくらい普及しているのでしょうか?街でも時々テスラ車や日産車のEV車を見る機会が増えたように思います。下記の記事では⬇

最新の2021年8月の新車販売台数に占めるEVの割合は約1.2%。2021年1~8月の期間を見ても、EVの割合は0.4~1.2%で推移していますから、新車(乗用車)100台のうちEVは1台程度となります。2021年現在の日本において「EVの普及はこれから…」という状況なのは事実のようです

https://evdays.tepco.co.jp/entry/2021/09/28/000020

と説明されています。100台に1台くらいなのですね。2022年1月現在でもさほど状況は変化していないと思いますので、現時点では普及率はかなり低いですね。

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他方で世界ではどうでしょうか?⬇

20年には1020万台と1000万台を超える規模となりました。国・地域別のEV保有台数を見ると、20年時点では中国が最も多く451万台となっています。次いで欧州(316万台)、米国(178万台)と続きます

https://www.ohmae.ac.jp/mbaswitch/_watch_ev/

世界ではまだガソリン車が主流な一方で、人口世界一の中国で451万台、環境意識や環境規制の強い欧州で316万台、EV分野でも自動車業界でも最大手となったテスラ社やナスダック市場で一世風靡をしたリヴィアン社がある米国で178万台と続いているようです。
ちなみに国別の普及率でいうとノルウェーが一番高いそうです。

中国

 

日本でのEV普及の課題

先に見たように日本では補助金制度もしっかり整っており、維持費もガソリン車よりも安いのになぜ世界のように普及しないのでしょうか?世界でも補助金制度はもちろんありますが、日本と驚くほどの差はなく、むしろ日本の補助金のほうが手厚いこともあります。

その要因は大きく分けて2つあります。

  1. 充電設備の不足

  2. 製造業への影響

 

充電設備の不足

1つ目の充電設備の不足は大きな懸念点です。ガソリン車を購入するとき、ガソリンを入れる場所が著しく無いことが原因で購入を控える方はほとんどいないと思います。しかし、EVの場合、住んでいる地域にEVの充電設備がなかったりすることが原因で利便性が損なわれ、購入を控える人も少なくありません。

ガソリンスタンドは道路上にあり、ガソリンを入れる時間も長くても10分前後だと思います。しかし、EVは急速充電でも15〜20分前後、普通充電では3時間からというのが充電時間になっています。

 

イメージとしては携帯電話の充電かなと思います。10分でフル充電される技術が今後開発されてくればより一層EVも普及すると思いますが、現時点では充電スタンドの設置場所と充電時間の課題が残っていますね。

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ちなみにそんな充電スタンドの問題を急先鋒で取り組んでいるのがエネチェンジと言う会社です。下にリンクを張っておきます⬇

ENECHANGE株式会社 - エネルギーの未来をつくる - ENECHANGEグループは、「エネルギー革命」を技術革新により推進し、より良い世界を創出することをミッションとするエネル enechange.co.jp  
 

2つ目の製造業への影響

 

EVが普及していくことでEV以外のガソリン車を製造している企業へのダメージがあるということです。ガソリン車を製造するために必要な部品の4割はEVではいらなくなると言われています。そうなったとき4割の部分の部品を製造していた企業は倒産してしまうことは容易に想像がつきます。

製造業以外への影響はもちろんガソリン事業者です。ガソリンスタンドはもちろんなくなるだろうし、ガソリンを海外から輸入して各ガソスタに卸している企業も苦しくなるでしょう。一気にEVにシフトすることで多くの労働者の職が失われ、大不況に陥り経済が混乱するリスクもあるので、政府も慎重に進めています。だから日本は海外と比べ少し遅れている要因でもあるようです。

カネボウと言う会社は今では化粧品大手として名を馳せていますが、かつては鐘淵紡績をいう紡績会社でした。紡績産業が廃れてしまっても事業内容をガラッと変えて成功する例もあるので、製造業で食べていくことができなかったとしても違う事業で成功してほしいと願うばかりです。

今回はこの辺にしてまた明日にしたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました、ではまた明日です❗

ガソリンスタンド