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【ウクライナ概要】なぜロシアがウクライナに侵攻した?

皆様、こんにちは。今回は今一番話題のウクライナ情勢に関連した記事を投稿したいと思います。日々刻々と変化するウクライナとロシアの情勢ですが、2月28日16:00時点の情報をもとに、エネルギー業界全体にどのような影響があるのかをまとめていきます。ただ今回は概要的になります。
前回の記事はこちらから⬇

 

kuborichan.hatenablog.com

 

ウクライナに侵攻した背景

ロシアがウクライナに侵攻するきっかけや前提となる背景について、まず確認しましょう。

国家概要

ウクライナは大国ロシアの東側に位置する小麦生産などを中心とする国家です。国旗は上が青空を意味する青、下が小麦畑を意味する黄色の配色をしています。また意外と知られていませんが、ウクライナは欧州地域ではロシアの次に広い国土を持っており、日本の1.6倍もの広さ、60万平方kmを有する大国であります。人口は日本の三分の一ほどの4100万人です。関東1都6県の人口が4300万人ですから、だいたいそれぐらいの規模感です。


首都はかつて存在したキエフ大公国という名前で有名なキエフです。言語はウクライナ語とロシア語です。ウクライナ大統領などは昔はロシア語をよく話していました。ウクライナ東部にはロシア語を第一言語とする人々が多く住んでいます。

東欧国家の一つで、先述の通り東にロシア、北にベラルーシ、西にポーランドスロバキアハンガリー、南はルーマニアクリミア半島があります。

現大統領は第6代ウォロディミル・ゼレンスキー大統領で、俳優やコメディアン出身という面白い経歴を持った人物です。彼は親欧米派で公約にNATO加盟を掲げ当選しました。

政権

これまでの大統領をかいつまんで説明すると、1994年に当選した第2代大統領のクチマ氏は親ロシアでも、親欧米でもなく中立という感じです。EUNATOへの加盟表明をしたと思えばロシアとも経済協力を進めたからです。

2004年になると大統領選挙が開催され、与党のヴィクトル・ヤヌコヴィチ氏の当選が発表されました。彼が大統領になるはずでしたが、不正があったと告発があり、野党支持者が猛反発をしました。首都キエフを中心にストライキや座り込みをして再選挙を求めました。

オレンジ革命 2022年2月26日 日経電子版

再選挙の結果、野党代表で前首相だったはヴィクトル・ユシチェンコ氏が勝ち、第3代大統領の座に就きました。これが俗に言う、オレンジ革命で、世界各国が与党か野党に肩入れをして報道をしました。ユシチェンコ氏はNATO加盟競技の加速を掲げたり、市場経済システムの確率をするなど、資本主義的で西側陣営のような枠組みを作りました。

第4代は結局、第3代大統領選挙で負けたヤヌコヴィチ氏が大統領になりました。彼は親ロシア派で、NATOEUとの非同盟を打ち出しました。2011年に彼が日本に訪れた際は、現上皇陛下から大勲位菊花大綬章を授与されました。
2013年にはEUとの政治・貿易協定への仮調印を済ませましたが、調印はロシアに憚りしませんでした。このことが原因で国内で反政府デモが起き、争乱がおきました。ヤヌコヴィチ氏はこれに対しベルクトという民警部隊を派遣し反乱の収束をしようとしましたが、ベルクトが群衆に向かって攻撃をしたため、ヤヌコヴィチ氏への批判はより高まりました。ウクライナに入れなくなった彼はロシアに亡命し、プーチン氏によって市民権が与えられたと言われています。

NATO加入

そんなウクライナが西側諸国の条約機構であるNATOに加盟すると言い出したのです。そこに待ったをかけたのがロシアで、プーチン大統領はそれを止めるためにあろうことか「軍事侵攻」という手段を使って全力で止めに行きました。

なぜロシアはウクライナNATOに加盟してほしくなかったのでしょうか?
NATOという同盟は北大西洋条約機構ともいい、加盟国が相互に防衛し合う西側諸国の軍事同盟です。代表的な参加国はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダなど30カ国です。最近になって東側陣営の国だった旧ソ連アルバニア北マケドニアラトビアスロバキアモンテネグロなどが続々とNATOに加盟しだして、東側陣営がどんどん少なくなり西側陣営がロシアの目と鼻の先まで迫ってきました。

ただ、NATOとロシアとの間にはクッションとなるウクライナが間に入っていたため緊張感というのはそれほど高まりませんでした。ロシアからしてもウクライナ旧ソ連の中でも兄弟と思えるほど親しく信頼していました。しかしそんなウクライナもついにNATOに参加するといい出したのです。

裏切られたような気持ちになったプーチン大統領の気持ちは容易に察することができます。また、ウクライナNATOに参加することで、NATOとロシア都の間に緩衝材がなくなるだけでなく、米軍がウクライナの首都キエフに駐在するのです。キエフはロシアの首都モスクワとものすごく近く、東京と福岡間ほどしか離れていません。2014年にロシアが行ったクリミア併合のような暴挙にこれからでることも容易ではなくなってしまいますし、ロシアからするとウクライナNATOに加盟することが許せず、侵攻したという背景になります。

2019年に誕生したウクライナのゼレンスキー政権は親西側陣営派です。それまでの第5代大統領のペトロ・ポロシェンコ大統領は親ロシア派でしたが、その政権が倒れることで急速にNATO加盟に舵が切られました。国民の支持も十分得られ、旧ソ連国がロシアからの脱却を目指し始めた象徴でした。

ウクライナのゼレンスキー大統領

それをよく思わない層も一定数いるのも事実で、それがウクライナ東部、ロシアに国境を接する地域に武装をして駐留しています。彼らがウクライナからの独立を訴え、非公式ながらロシアはそれに手を貸しています。この独立を一方的にロシアが認めたことで、自体は急激に変化し、今回の侵攻に繋がったという背景もあります。

まとめ

今回はロシアがウクライナに侵攻した背景をまとめました。明日になりそうですが、エネルギー問題や金融市場についてまとめていきます。
現在のウクライナ大統領のゼレンスキー氏はコメディアンや俳優出身で国民の支持もあり、しばしば意見を発するのがSNSです。政治家としての経験は浅いですが、親欧米派の彼は国民のために最後まで戦うとの意思を表明し、ロシアに断固としてすきを見せません。
停戦をめぐる協議が今日の午後から続いていますが、どうなるでしょうか。これ以上死者を増やさず平和的解決につながってほしいです。

最後までご覧いただきありがとうございました、ではまた明日です!

 

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