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【テスラ】決算を分析してみた!

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皆様、こんにちは。今回は世界的にも有名なEV企業のTESLAについて調べてみました。去年の年末はCEOのイーロン・マスク氏がツイッターで「私は納税すべきか」とアンケートを取り過半数が納税すべきを選択したことで話題になった。納税資金を確保するためにテスラ株を9.2%売却し、約1兆8000億円を納税したために、テスラ株は大いに揺れました。

 

前回の記事はこちらです⬇

 

kuborichan.hatenablog.com

 

Tesla

テスラは言わずとしれたEV車の製造会社です。テスラは世界時価総額ランキングでも6位に位置し、CEOのイーロン・マスク氏は世界長者番付で1位となっています(2021年12月時点)。テスラは電気自動車、家庭用からグリッドスケール(電力網)までのバッテリー電動輸送機器ソーラーパネル、ソーラールーフタイルなど多岐にわたる事業を展開しています。
テスラは自社でEVを製造すると同時にEV充電スタンドも一緒に普及させようとしており、テスラ車を運転する人はテスラ社の充電スタンドを独占的に使用できます。
ただイーロン・マスク氏はスーパーチャージャーを今後、他のテスラ車以外のEVオーナーにも開放すると言っているので独占的ではなくなってしまい、テスラ車に乗っている人のメリットがなくなってしまいます。その真意は未だ分かりません。

時価総額は8,949億ドル、1ドル115円で計算すると102兆9135億円となります(2月2日時点)。テスラの第4四半期(Q4)の決算が先月26日に発表されたので見てみましょう。

売上高

2ブロック目にある総売上高(Total revenues)は通期で538億2300万ドルでした。
一番上には「Automotive revenues」自動車利益と書かれており、自動車を販売して472億3200万ドルの売上があったことが分かります。凄まじい販売額ですね。ただ純粋に自動車だけの売上だけではなさそうです。

その下には「of which regulatory credits」とあります。regulatory creditsは規制クレジットとも言って、これも収益の一部です。

アメリカで自動車販売をする時には一定の割合でゼロエミッション車を販売しなければなりません。この販売義務を破ると違反金か、余剰クレジットを購入しなければなりません。

テスラはEVしか製造してませんから、もちろん全てゼロエミッション車です。一定の割合の基準は余裕で満たしているので余剰クレジットが生じます。それをGMゼネラルモーターズ)など未達成の企業に売ることができ、収益が発生します。
特に人件費や営業費用もかからないため、ほとんどすべてが利益として会社に入ってくる素晴らしいものです。
この規制クレジットだけでなんと14億6500万ドルも売り上げています。

売上総利益率と純利益

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そこから費用を引いた売上総利益(Automotive gross profit)は138億3900万ドルでした。粗利率は29.3%と健全だと思います。(13839÷47252)

下から3ブロック目の上の段には「Net (loss) income attributable to common stockholders (GAAP)」とあります。いわゆる純利益のことであり、55億1900万ドルでした。前年は7億2100万ドルでありますから、なんと約7.7倍というすごい伸び幅でした。

販売台数

最後に去年1年間の販売台数について見ておきたいと思います。2つ目の太字になっている部分には(Total deliveries)前年比87%増の93万6222台とあります。総生産台数(Total production)も前年比83%増の93万422台を作っています。世界的な半導体不足により多くの自動車メーカーが減産をしたり、工場が止まってしまったりしている中、1.83倍の量を生産して1.87倍の量を販売できたのはすごいと思います。

まとめ

今回はテスラ社の決算を簡単ではありますが見てきました。コロナ禍で、半導体不足にも関わらず増益を続け今後もより成長を続けると思います。

現在(2/4現在)株価は軟調に推移していますが、その背景にはテスラ車に搭載されている運転支援サービスが正常に作動しないようで、リコールに踏み出したことも要因のようです。

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3月にFRBが利上げをするという利上げ観測が報道されていますが、それはシステマティックリスクとして受け入れられますが、イーロン・マスク氏個人の発言で相場が揺れるのはなんとも言えない気持ちになりますね(笑)
ただ、今年末には工場も増設するとの味方もあるようなので、今後も動向を見守っていきたい企業の一つです。ではまた明日です❗