株式会社MIYAVI

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【中国寄りなの?】太陽光発電について調べてみた

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皆様、こんにちは。今回から数回に渡りエネルギー供給側について調べてみたいと思います。初めの1回目は太陽光発電について調べてみたいと思います。
去年の夏、熱海の逢初川の川上で土砂崩れが起き、26名の方が亡くなり、1人の方が依然行方不明という凄惨な災害が起きました。質の低い盛り土がなされていたりしている中、その原因として太陽光パネルが取り沙汰されて画面にも映されていました。

概要

太陽光発電は太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変えることができるクリーン発電です。黒っぽい太陽光パネルを使って発電しているが仕組みは単純で、太陽光がパネルの半導体部分にあたるとパネル内にある太陽電池の中の電子(−)が正孔(+)に移動して電気が流れます。この電気の流れを利用して蓄電したり、電気を使用したりしています。

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今や多くの住宅や工場で見られるようになった太陽光発電パネルですが、
菅前首相は2050年までにカーボンニュートラルを実現するために太陽光発電を始めとした再生可能エネルギー比率を50%〜60%に引き上げると宣言しています。
国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は「太陽光が世界の電力市場の新たな王様になるとみている」と述べているので今後もっともっと日本でも広がっていくでしょう。

太陽光発電の利点

太陽光発電の利点1つ目は環境に優しいということです。再生可能エネルギーとしても位置づけられており、その最たる所以は、名前の通り太陽光を燃料としている点です。
石油や石炭といった化石燃料を燃焼して電気エネルギーを得ているわけではないので、二酸化炭素や窒素酸化物も排出せず地球環境に優しいです。地球環境だけでなく、排水、排気ガス、騒音も一切しないため、住居環境に優しいと言えます。

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2つ目は設置場所に縛られにくいという点です。同じく再生可能エネルギーの一つである風力発電はやはり風が多く吹く場所が好まれます。最近ですと秋田県の沖合に風力発電レノバという会社か三菱商事などどこの会社が設置するのかで競い合っていました。山にはなかなか発電できるほどの突風も吹かないのである程度場所が限定されてきてしまいます。

しかし太陽光発電は、太陽が当たる場所であれば基本設置すれば発電してくれます。住宅の屋根、工場の屋根、ビルやショッピングモールの屋上などなど無数に場所が挙げられます。

3つ目は余った電気は買い取りしてくれる点です。太陽光発電は住居の屋根につけていた場合、多くの場合1ヶ月の使用量以上に発電してくれます。
余った電力は蓄電池に充電してくれるので、停電となったときでもそこの電気を使って明かりをともしてくれます。それでもなお蓄電池以外に余っている場合には電気会社が買い取りをしてくれます。買取代金分を月々の電気代から差し引いてくれますのでお財布にも優しいです。

太陽光発電の課題

1つ目の課題はコストの問題です。このブログのトップ画像のような太陽光パネルは産業用で、集中型発電方式と呼んでおり、この方式に比べると住宅太陽光パネルで発電できる電気量は少なく割高になってしまいがちです。

コストの問題はこれだけでなく、途上国に太陽光パネルを置いたり、灼熱の太陽が降り注ぐ砂漠にパネルを置くのは良いことですが、それを送電する送電網の整備から始めなければならないので、その分もコスト増の要因になってしまいます。

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2つ目は発電環境の問題です。太陽光発電に留まった問題ではなく、再生可能エネルギー全体に言える問題だが、環境に左右されやすいという問題です。太陽光発電は晴れのときに比べて曇りの日や雨の日は極端に発電効率が低下します。毎日晴れるわけではないので一定の発電量が確保しづらく、また予想しづらいので、気候によっても季節によっても不安定になりがちです。

また、曇りや雨以外にも火山の噴火などによる火山灰が降り注げば太陽光パネルに灰が付着し発電できなくなってしまう可能性があります。

3つ目は場所の問題です。コストの問題の点でも少し触れたように、多く発電をするには集中型発電方式の方が効率がいいです。そうなると巨大な土地にまとめて設置することが推奨されますが、日本にはそのような土地が多くありません。アメリカや中国など諸外国は場所が多く取れますが、日本では7割が山なので、平らな土地が確保できないというのが問題点です。

太陽光発電に関係する企業

太陽光発電に関係していたり、パネルを製造している企業は以下の10企業です。

1.シャープ

法人には自家消費型太陽光発電を提案しています。PPAサービスというサービスを提供しており、初期費用が0円というのが売りです。

「Power Purchase Agreement(電力販売契約)モデル」の略。
太陽光発電事業者がお客さまの敷地や屋根などのスペースに発電設備を設置し、発電した電気はお客さまが自家消費する仕組みです。運用・メンテナンスは事業者が行い、お客さまは事業者との契約に基づき、使用した電気料金を支払います。PPAモデルのほか、「初期費用ゼロ円モデル」「第三者所有モデル」「無償設置モデル」などとも呼ばれています。

https://jp.sharp/business/solar/ppa/

2.ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアは出光興産で有名な出光グループの一企業です。2021年5月時点ですが、215MWを太陽光発電で発電しています。

個人のお客様には屋根に設置する太陽光パネルや蓄電システムを提案して自給自足の生活を実現してもらう努力をしています。

法人では川崎重工業旭化成日立造船オリックス不動産など有名企業の屋根に太陽光発電パネルを設置しています。日本のみならず、アメリカのハワイ州カリフォルニア州サウジアラビア、フランスなど多くの国で導入されています。

3.明電舎

明電舎は、システムの要であるパワーコンディショナ(PCS)を熟知したシステムインテグレータとして、PCSの性能を最大限引き出した太陽光発電システムを設計します。

https://www.meidensha.co.jp/products/energy/prod_05/prod_05_01/prod_05_01_01_01/prod_05_01_01/index.html

明電舎は大規模な土地に太陽光発電パネルを設置する提案をしており、太陽光発電を導入することで企業のイメージアップ向上にも貢献できると謳っております。

自立運転機能付き自家消費型太陽光発電システムも提案しているようです。工場・事業所・倉庫の屋根や、遊休地に太陽電池を設置し、太陽光発電設備から発電した電力を全て需要家様の設備構内で消費(自家消費)するシステムであり、例えばEVの普通充電スタンドにも利用できます。

まとめ

今回は太陽光発電について調べてきました。課題のところでコストが高いという話をしましたが、実はすこしづつ下がってきているのです。その要因はFITという固定価格買取制度というものによるものです。これは生産エネルギーの買い取り価格を法律できめる助成制度のことです。太陽光発電再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が買い取るときに決められた価格制度のことであります。

家計にとっては再エネ賦課金が課されて少し高いと不満に思いますが、これから太陽光発電が本当の意味で「王様」になっていく上で大切なので我慢したいです。ではまた明日です❗