株式会社MIYAVI

皆様への奉仕の精神で

【テスラ、VWも】ロボットがEVを充電する時代へ

皆様、こんにちは。今回は前回、前々回に引き続きEVの充電方法について見ていきます。前回はワイヤレス充電といういちいち、車を降りて充電したり、そもそも充電スタンドを探す必要のない走行しながら充電ができる方法を紹介しました。今回もそのように新しいEVの充電方法をサービスとして提供している企業を中心に紹介していきます。ぜひ最後までご覧下さい。前回の記事はこちらからです⬇

 

kuborichan.hatenablog.com

 

充電ロボット

充電にロボットを用いる動きが加速しています。たくさんの企業で充電ロボットが開発され、EVに限った話ではなく充電ロボットが開発されています。

テスラ

テスラでは2015年にロボットアームを用いた充電方法を公開しました。その名も「Robotic Snake Charger」です。ヘビ型ロボット充電器ですが、名前の通りヘビのようにしなやかに動き、自動でEV車に充電していきます。

このコンセプトの背後にある考え方は、単にいちいち人が車外に降りて充電スタンドで充電口に挿入する動作を省いたものではありません。テスラはEV車が普及した未来の更にその先、自動運転の技術が普及した未来を見越していたのです。

例えば、自動運転が普及すれば、駅まで無人の車が迎えに来てくれて、駅でその車に乗り、家まで送って行ってくれるかもしれません。このように自宅から駅までは人間が乗らず走ることもできるようになるため、人間の介入なしに自発的に車両を充電する方法が必要になるというものです。充電ロボットがあれば、人間がいなくても大丈夫なのです。さすが、テスラですね。

ただし、2015年に発表された後、未だ製品化、販売はされていません。もしかしたらこれは前衛的な商品だったので、時代が追いついておらず今は需要がないと判断したのかもしれませんね。2015年から5年後の2020年にはツイッター上のやり取りの中で、まだ「Robotic Snake Charger」の実用化に向けて意思があるかと問われると「そうだ」と答えていたので、これからの商品になっていきそうですね。

https://twitter.com/elonmusk/status/1314280534604996608

クーカ、ロクシス

ドイツの産業用ロボット大手のクーカという会社と、オランダのロクシスという会社も自動で充電が可能なEV充電システムを開発しています。

エレクトリファイ・アメリ

 エレクトリファイ・アメリカは2919年8月にロボットアームを使って自動給電できる高速充電ステーションを手掛けると発表しました。ロボットアームはアメリカのスタートアップ企業のステーブル・オートから調達するといいます。

愛馳汽車

こちらはまた変わったロボットで、中国の愛馳汽車では充電ステーションが自分からこちら側に来るというものを開発しました。自宅でも企業でも呼び出すと自律移動ロボットが充電しにやってくるというのです。自分で動いて止まって充電するのでもちろん人間を介さないで、システムで動いているのです。

ファルクスワーゲン

実はドイツのVWも中国の愛馳汽車に似たものを開発しており、自律移動ロボットが蓄電装置をEVまで自動で運んできて接続します。蓄電池で接続が確認されるとそのロボットは次の車のところへ自動で充電をしに行くというすぐれものです。

VW引用 2021年1月18日 日経電子版

小型電池車載方式

スパークチャージ

アメリカのスパークチャージというスタートアップ企業は車のトランクに詰める大きさの小型化した充電装置を開発しました。電欠になりそうなときに、トランクに積んである蓄電池からつなぐことで、近くにEV充電スタンドがなくても走行が続けられます。時間も場所も選ばないことが最大の特徴です。ちょうど、スマホのモバイルバッテリーのようなものですね。

充電は15分間で完了し、15マイル(24km)分は走行できるといい、CHAdeMOやテスラ車の規格に対応済みだといいます。

ベルエナジー

スパークチャージの小型化した充電装置を使って日本でも展開している企業があります。それがベルエネジーです。EV用急速充電器「Roadie」を発売し、スパークチャージ同様にトランクに積みます。

「Roadie」では三点セットが通常で、蓄電池ユニット1台30kg×2、ケーブルユニット一つ20kgの3つです。合計80kgと少し大きめの大人が1人追加されたような印象です。蓄電池を最大4台まで追加でき、4台をフルで使うと40分の充電で80kmが走行可能になるそうです。セットは198万円で、1台の蓄電池は66万円と少々お高めですが、需要があると見込んで年間2億円の売上を見込んでいます。

蓄電池をただ乗用車に積むだけでも需要はあると思いますが、庶民からすると一台の車を買うような値段なので企業向けに販売することを中心としているようです。
例えばロードサービス会社向けに提案すれば、電欠が起きた車に急行でき、レッカーすることなくそこで充電を終えれば費用も抑えられます。

また、自動車保険の特約サービスに組み込んで、オプション料金を払えば電欠を起こしても業者がただで向かってくれると行ったサービスを想定しているようです。

ZUMO

最後になりますが、ここは面白いサービスを提供しています。
ZUMOでEVの充電を頼んで自分のEVがおいてある場所を指定すると、ZUMOの社員が夜の間に自分のEVをピックアップして充電してくれて、朝までに充電完了したEVが元の場所に戻っているというのです。

この動画を見ても新聞の記事を見てもにわかには信じがたいですが、ZUMOの社員が近くのEV充電スポットまで私の車で運転して、止めて深夜の間は充電した後にまたもとの場所に戻してくれています。

HPには、

Book before 6pm
8pm to midnight pickup | Overnight charge
80% charge guaranteed
Electricity rate: £0.25 per kWh

18時よりも前に予約をすると、20時から深夜の間に自分の車を念入りにチェックをした上でピックアップを、朝方までに充電します。
80%以上の充電を保証していると書いてありますが、Youtubeの動画には90%を保証すると書いてあります。また将来的には99%保証を目標としていると書いてありました。1kWh あたり0.25ポンドです。

まとめ

今回は面白い充電方法を見てきました。EVの充電は自動運転が普及する未来をテスラのように見越せば、ロボット充電が普及せざるを得なくなっていくのかもしれないですね。最後のZUMOですが、これが日本で普及するかは正直未知数ですね。自分の車を誰かが運転するとなると、物を取られたりという恐れもあり、便利と安全のどちらを取るということですね。またZUMOのようなビジネスモデルは、近くの充電スタンドにつないでくれる代行サービスなので、そもそも充電スタンドが普及した後でないと厳しいかと思います。またイギリスやフランスなど海外のように路上駐車をするような文化が日本にはなく、自分の家の車庫に充電設備を整えると思うので普及する確率は低いと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました、ではまた明日です!

 

kuborichan.hatenablog.com

kuborichan.hatenablog.com

kuborichan.hatenablog.com

kuborichan.hatenablog.com

kuborichan.hatenablog.com