【米国株】EVgoという企業あなたは知っていますか?
皆様、こんにちは。今回はEV充電ステーション設置会社の米EVgoについて調べてみました。前々回、米チャージポイントについて調べてみて色々なことがわかりました。今回の会社は、チャージポイントの競合ともいえる会社で、調べてみることでEV充電ステーション業界の動向を見ていければと思いました。チャージポイントの記事はコチラから↓
会社概要
EVgoはEV充電ステーションの設置と運営を行なっている会社です。チャージポイントが普通充電を主力としているのに対してEVgoは急速充電器を主力としてアメリカを中心に普及させており、15分~30分で充電が完了します。
本社をロサンゼルスに置き、2010年に創業し、2019年にはLS Powerに買収され完全子会社化しました。その後2021年7月、SPACを利用してナスダック市場に上場し、LS Powerは74%の持株比率になりました。
EVgoのビジョンとしては、
「全員に急速充電器を提供する、便利で、信頼できて、手頃な価格のEV充電ネットワークを構築し、EV化を促進すること」だと説明しています。
デトロイトとロサンゼルスにEVgoはGMと協力して、2025年までに急速充電器を新たに2700台以上設置し、現状の800台から3倍以上の規模にする見通しです。
この2社は順次、急速充電器を街や郊外に増やしていき、集合住宅に住む人、家を借りていて設置できない人、職場での充電ができない人などに向けても急速充電ステーションを提供して増やしていくとのことです。
具体的には食料品店、アウトレット、エンターテイメント施設、その他の交通量が多い場所などを中心に増やしていく計画です。
特徴
EVgoの特徴としてはビジョンと同じですが、次からは3つの大事にしているビジョンを詳しく見ていきます。以下の3つが特徴として
挙げられ、
・convenient
・reliable
・affordable
です。
1つ目のconvenientに関してはこのように説明しています。
アメリカ国民3億2000万人のうち1億3000万人、カリフォルニア州に関しては80%の人が、EVgoの充電器から10マイル(16km)以内に住んでいます。
34の州、65の都市にまたがっており、現在は800台だが、5年以内に3倍に数を増やしていき、より便利になることを謳っております。
2つ目のreliableに関しては次の通りです。
全米にあるEVgoの急速充電器は98%の稼働率です。また、30万人の顧客からも高評価を得ており、信頼性がある企業です。ちなみに同業他社の米チャージポイントでは、2秒に1回チャージポイントの充電器が使われていると謳っており、どちらが多く稼働しているかは正直わかりませんが、拮抗しているのは間違いなさそうですね。
3つ目のaffordableに関しては次のとおりです。
EVgoでは「Pay As You Go」「EVgo Membership」「EVgo PlusTM」
の3つの支払い方法があり、各々の地域ごとで料金が変わるそうです。可能な限り最も低い値段になるように充電器を提供をしているそうで、そういった手頃な価格を売りにしています。
取り組み
EVgoでは社会的な取り組みにも積極的で、主に2つあります。
1つ目はEVgoでは多様性を重んじており、働く人が黒人でも、茶系と言われる褐色系ような人種であっても、他に宗教、性別、社会的地位、身体的特徴、LGBTQのような性的指向などなど、こういったものに囚われず積極的に採用しています。
求職者をどう採用するかというだけでなく、この考えはすべての人間に対して持っています。会社の考え方の根幹には「すべての人のための電気」“Electric for All”という考え方があり、
差別をするような環境を排除して、そういった社会に立ち向かっていくことを表明しています。
2つ目は、持続可能性についてです。じつはEVgoで充電できる電気の100%は再生可能エネルギー由来の電気を使用しています。つまり、ドライバーは知らないうちにクリーンエネルギーを利用しており、充電のたびに気候変動対策に取り組んでいるということになります。
EVgoはこれまでに、
2億8200万電気マイルに電力を供給しています。これは、地球全体の11,000倍以上に相当します。これによって二酸化炭素の排出をどれだけ抑えることができたのかというと、約180万本の木を植えたのと同じ効果だそうです。
まとめ
今回は米EVgoについて調べました。EVgoは3つの特徴をもとにアメリカ国内で多くの急速充電器を普及させており、それだけでなくESGの観点からも非常に優良な企業だと思いました。チャージポイントとは違ってヨーロッパなどには進出していないようで、まずはアメリカ国内に急速充電器を普及させていくようです。5年後には3倍に増やすと表明していることからも、5年後のアメリカではEVがテスラも含めすごい勢いで広まっていくと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました、ではまたあしたです!